e水害の怖さを学習

  • 2018.07.03
  • エンターテイメント/情報
2018年7月3日


小中学校での防災教育に追加
松山市


愛媛県松山市は、地震や火災から子どもたちを守るため、消防士を各小中学校に派遣する防災教育を毎年実施しているが、今年度から新たに水害を想定した内容を盛り込んだ。水害の学習については公明党の太田幸伸市議が、昨年12月定例会で提案していた。太田、長野昌子両市議がこのほど、市立堀江小学校の防災教育の授業を視察した。
小学2年生を対象にした防災教育では、市中央消防署の渡部哲哉消防司令補が、消防士の仕事や地震、火災に遭ったときの対応などを分かりやすく説明。新たに加わった水害については、「短い時間にたくさんの雨が降るゲリラ豪雨で、川の水が一気に増え、家の前の道路も水浸しになることがある」と話し、冠水した道路では、杖や棒などを持って深い所を確認しながら、道の真ん中を歩くことを紹介した。また、万が一、避難が遅れたときには無理をせず、家の2階に避難することで安全を確保できることを訴えた。
授業を受けた児童からは、「火事や水害の怖さがよく分かった」「自分の命は自分で守りたい」などの感想が寄せられた。丹下博校長は、「校区内に河川やため池があるので水の事故を心配している。具体的な対応を教えてもらい大変にありがたい」と話していた。
市消防局地域防災課の村尾尚登課長は、「これまでは火災や地震だけの内容だったが、太田議員の提案や近年のゲリラ豪雨の発生状況を踏まえて水害への備えが重要であると考え、今年度から実施することにした」と語っていた。

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