eもうひとつの高校サッカー選手権

  • 2018.03.29
  • エンターテイメント/情報

公明新聞:2018年3月29日(木)付



知的障害特別支援学校
藤枝市(静岡)で3年連続開催



第3回全国知的障害特別支援学校高等部サッカー選手権「もうひとつの高校選手権2017」(主催=NPO法人日本知的障がい者サッカー連盟)がこのほど、"サッカーのまち"静岡県藤枝市の総合運動公園で開催された。同選手権は、公明新聞の記事を契機に公明議員の連携プレーで実現。3年続けて同市で開かれている。


全国代表9校が熱戦


この選手権には知的障害特別支援学校高等部で部活動を行っているチームが参加。全国で78校が予選に出場し、勝ち抜いた9校が藤枝市に集った。

決勝は東京都立志村学園と岐阜県立本巣特別支援学校が対戦。3―0で都立志村学園が勝ち、優勝した。同学園の小島晟矢主将(3年生)は「一昨年から挑戦し、初めて優勝できた。コミュニケーションを取り合うことを心掛けた結果、皆が試合の最後まで声を出して戦えるようになった」と喜びを語っていた。

当日は地元の特別支援学校チームが大会出場チームと交流試合をしたり、地元校のメンバーが表彰役員を務めるなど、障がい者スポーツを通じた貴重な交流の場にもなった。


公明の連携プレーで実現


この大会は2016年に始まり、3年連続、同市で行われている。大会発足のきっかけは、本紙10年11月6日付2面の記事。公明党の浜田昌良参院議員と日本知的障がい者サッカー連盟との意見交換を報じるもので、連盟は「サッカーをする場の確保」を求めていた。

「もうひとつの高校選手権」を観戦後、斎藤理事と懇談する大石、山本の両市議記事を見た市議会公明党の大石やすゆき議員(市議選予定候補)はすぐ浜田氏に電話。1996年から行っている「全日本知的障害者サッカー選手権大会」の会場確保で困っていることを知る。大石議員は同連盟に連携を取り、同月の市議会で大会誘致を提案した。その結果、誘致が12年に実現。さらに同連盟から市に対し「念願だった、知的障がいのある高校生の大会も開催したい」との要望があり、16年に第1回大会が実現した。

藤枝市は、全国高校サッカー選手権大会で何度も優勝した強豪校を擁する"サッカーのまち"。プロ選手も数多く輩出し、子どもから大人までサッカー文化が根付いている。市役所には「サッカーのまち推進課」があり、サッカーを核としたまちづくりを進めてきた。同大会の応援に駆け付けた北村正平市長も「3年間で観客やサポーターも増えてきた。藤枝市は会場や役員体制も整っており、地の利を生かして応援したい」と語っていた。

日本知的障がい者サッカー連盟の斎藤紘一理事は大石議員と山本のぶゆき議員(市議選予定候補)に対し「藤枝市で大会が開けるのは公明議員のおかげです」と感謝。「(全国大会という)目的を持ってサッカーに取り組んでもらうため、この大会を始めた。障がいがあってもなくてもスポーツを通じて心も生活も豊かになってほしい」と話した。

大石議員は「今後も障がい者サッカーの普及とともに"サッカーのまち"としての文化形成にも取り組んでいく」と語っていた。

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