eコラム「北斗七星」

  • 2018.03.29
  • 情勢/社会

公明新聞:2018年3月29日(木)付



わが家の向かいはラムネの瓶詰め工場、その隣には鋼材を扱う中小企業があった。朝から晩まで、どこからともなく機械の音が聞こえてくるような、ものづくりの街で育った。月日がたち、このエリアは訪日客も訪れる観光スポットに生まれ変わった◆グローバル化や少子高齢社会の影響を受け、1980年代のピーク時に比べると国内の製造業事業所はほぼ半減。一方で「顔を真っ赤にし、汗をかきながら『未来』を語っていた」(「日本の中小企業」関満博著)ものづくりに携わる者たちの情熱は、時代は変われど、今も日本経済を支えている◆4月から公明党が始める「『100万人訪問・調査』運動」。党所属の全議員が直接、4分野のアンケートを推進する。その一つ、中小企業向けのアンケートで活用するのが「中小企業応援ブック」である。2004年の初版以来、今回で4回目の発行となる◆「利用者の側に立った内容で大変心強い」など、応援ブックは出すたびに好評を博してきた。今回も公明党が実現した事業承継税制の抜本拡充をはじめ、時宜を得た支援策を簡潔に収めている◆評判が良かった理由は他にも。中小企業を支えてきた皆さんを、公明議員が一軒一軒訪ねては同じ目線で対話を重ね、手渡してきたからだ。100万人訪問の意義はここにもある。(広)

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