eLRT情報の発信拠点

  • 2017.12.18
  • 情勢/テクノロジー

公明新聞:2017年12月18日(月)付



次世代型路面電車に期待
3万人が来場
宇都宮市



栃木県宇都宮市と芳賀町が主体となって計画を進めている次世代型路面電車システム(LRT)。宇都宮市が今年の夏、市内の大型商業施設に開設したLRTの情報発信拠点「交通未来都市うつのみやオープンスクエア」では、これまでに約3万人が訪れ、来場者は3次元映像などを通して都市交通の未来像への理解を深めている。

LRTは「ライト・レール・トランジット」の略称で、輸送効率の高さや、二酸化炭素(CO2)を出さない環境に配慮した性能と、段差がなく乗り降りしやすい低床型の車両が特徴。欧米の多くの都市が採用し、国内では富山市で運行しているが、路線を新設してのLRTの導入は宇都宮市などが全国初の試み。2022年3月の開業をめざしており、国に申請中の工事施工認可が下り次第、着工する。

オープンスクエアには専属スタッフや市職員が常駐し、LRTが走る街並みを再現した模型や3次元映像を使って来場者に説明。同市LRT整備室協働広報室の安納正和室長によれば、停留所の位置や走行ルートを確認しながら完成像にイメージを膨らませる来場者が多く、「市民の関心は着実に高まっている」という。開業後も見据えて「常に新しい情報を、ここから発信していきたい」と話した。

LRT事業について市議会公明党議員会(金沢力会長)は、地元県議と連携し、石井啓一国土交通相(公明党)に整備への後押しを求めるなど、これまで一貫して推進してきた。

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ