e身障者の「服」に保険を

  • 2017.08.14
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年8月14日(月)付



秋野氏が大分市で 製作者から要望受ける



公明党の秋野公造参院議員はこのほど、大分市府内町にある一般社団法人「服は着る薬」(鶴丸礼子代表)のアトリエを訪れ、約30年にわたり身体障がい者向けの服作りに携わってきた鶴丸代表と意見交換を行った。これには、川邉浩子・大分市議、小住利子・中津市議が同席した。

鶴丸代表は、体の46カ所を採寸する「鶴丸式製図法」を考案し、障がいや病気の後遺症などによって既製品の服が合わない身障者向けの服作りを行ってきた。リウマチにより、服や靴を着用することで痛みを感じる人や、車いすのため着替えに数十分かかる人など、一人一人の症状や課題に合わせて服を作る。幼少期にポリオに感染し、現在も車いすで生活している大分市在住の豊田昭知さん(61)は、「(鶴丸代表に)作ってもらった服は体にぴったり合い、動きやすい」と語り、外出の機会も多くなったと笑顔を見せていた。

意見交換の中で鶴丸代表は、身障者向けの服は全てオーダーメードのため既製品よりコストがかかることや、人材の育成が課題であると述べ、「国の保険が適用されれば、身障者の負担軽減や技術者の育成を推進することができる」と訴えた。

秋野氏は、病気や障がいがある人たちの「服」については、これまで見過ごされてきた側面であると述べ、「どのようなアプローチができるかを考え、しっかりと行政に訴えていきたい」と語った。

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