e「対話」重ね 絆深く

  • 2017.08.08
  • 情勢/国際
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公明新聞:2017年8月8日(火)付



日中与党交流協議会が開幕
環境、災害で協調を提案
青年交流の拡大なども
井上幹事長が基調講演



日本と中国が政治や経済、外交など幅広い分野で議論し交流を深める第6回「日中与党交流協議会」が7日午後、都内で開幕した。同協議会は2015年12月に中国・北京などで開催して以来1年8カ月ぶり。日本での開催は09年2月以来で、8年6カ月ぶりとなる。開会式の後、自民・二階俊博、公明・井上義久の両党幹事長と、来日した中国共産党中央対外連絡部(中連部)の宋濤部長が基調講演を行ったほか、分科会では「政治的信頼関係の構築とイニシアティブの強化」をテーマに活発な議論が行われた。

基調講演で井上幹事長は、今年で45年の節目となる日中国交正常化に公明党が果たしてきた役割に言及し、両国関係のさらなる深化・飛躍へは、「日中友好のために両国の先人が命懸けで積み上げてきた努力と精神を、永久に継承することが重要だ」と力説した。

その上で、両国の新時代の「戦略的互恵関係」構築に向け、①日中韓サミット(首脳会談)の早期開催②行動の共有③青年交流の拡大――を提唱。日本と中国、韓国の相互信頼を増進させ、アジア地域の繁栄と朝鮮半島の安定化のためにも、日中韓サミットの早期開催と定例化の重要性を訴えた。また「行動の共有」については、地球環境問題や災害への対応などで日本と中国が協力し、環境や防災対策のモデル地域づくりに取り組むことが両国の信頼醸成の素地となり、両国の基盤強化につながるとの認識を示した。

さらに「日中韓青年交流パートナーシップ」を提案した上で、真の日中友好の推進は、多様なレベルの交流が重要であり、その基盤を「政治の責任」で構築すべきだと指摘。「この協議会が両国の『対話の軸』となって、万代にわたる日中友好の絆を深く築いていきたい」と語った。

宋中連部長は、1972年の国交正常化後に日本から贈られた桜の苗木が大木に成長していることを紹介し、「45年前、両国の指導者は重要な決断をし、扉を開いた」と強調。国交正常化以来の45年間については、「全体としては両国の国民に幸せをもたらした」との認識を示し、「平和」「友好」「協力」といった国交正常化時の初心を大切にしたいと述べた。

二階幹事長は「日中両国は世界2、3位の経済大国として世界経済の活力をつくる原動力となる責任を共有している」と訴えた。

続く分科会では、公明党の石田祝稔政務調査会長が日中友好への公明党の取り組みについて説明した。

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