e九州豪雨1週間

  • 2017.07.12
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年7月12日(水)付



復旧へは人手必要
福岡・東峰村で吉田氏ら村長と懇談、避難者励ます



公明党の吉田宣弘衆院議員は11日、九州北部を襲った記録的な豪雨で甚大な被害に見舞われた福岡県東峰村を訪れ、被災地を調査するとともに、避難者を励ました。二宮真盛、西尾耕治の両県議、村上百合子・朝倉市議が同行した。

吉田氏らは、村役場で渋谷博昭村長と会い、被害状況について意見を交換。渋谷村長は、土石流で河川が埋もれ、道路に水が流れ込んでいる状況を述べ、「少量の洪水でも二次災害の危険がある」と説明し、土砂の早期撤去と復旧に向けた人手不足への支援を求めた。

吉田氏は、「災害対応や被災者の求める支援が迅速かつ的確に進むよう全力で取り組んでいく」と語った。

その後、吉田氏らは、渋谷村長の案内で避難所となっている同村の保健福祉センター「いずみ館」に向かい、被災者を激励するとともに、河川の氾濫で被害を受けた家屋や土砂災害の現場を視察した。


建物被害 700棟近く

九州北部の豪雨から、12日で1週間。福岡、大分両県で少なくとも25人が死亡、福岡県の22人がなお行方不明のままで、捜索活動が続く。一方、大分県日田市で続いている住民の孤立状態は、同日中に解消される見通しだ。

11日午後の時点で、福岡県朝倉市と日田市などで自主避難を含む約1400人が避難を続けている。多数の住宅損壊などのため避難生活のさらなる長期化は避けられず、真夏日が続く中、熱中症など体調面での不安が強まっている。

これまでに朝倉市で19人、福岡県東峰村で3人、日田市で3人の死亡が確認された。福岡県で朝倉市の20人、うきは市と東峰村の各1人が行方不明となっており、警察や消防、自衛隊などは約1万2000人の態勢を維持して捜索などの活動に当たっている。両県の建物被害は計700棟近くに上り、うち全壊が約100棟、半壊約30棟。道路の寸断は約400カ所に上った。

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