e技術革新暮らしに生かす

  • 2017.04.26
  • 情勢/テクノロジー
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公明新聞:2017年4月26日(水)付



脳波で動く機械や自動運転など
山口代表、産総研つくばセンター視察



公明党の山口那津男代表は25日、茨城県つくば市の産業技術総合研究所つくばセンターを訪れ、高齢者の生活を支援するためのロボットや自動運転車の研究現場を中鉢良治理事長らの案内で視察した。

公明党は、高齢化や人口減少など日本が直面する課題の克服と将来不安を解消する課題解決型のイノベーション(技術革新)創出に重点的に取り組んでおり、今回の視察はその一環として行われた。

視察の中で山口代表は、脳波によって意思伝達できる装置「ニューロコミュニケーター」の説明を聴取。この装置は、手軽に装着できるセンサーで脳波を読み取り、「うれしい」「悲しい」などの気持ちを伝えることができる。既に実験的に筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者らのコミュニケーションに役立てられているほか、ロボットに接続し、動かす応用も可能だ。

同装置については各種メディアでも報じられ、意思を伝えたくても体を動かしたり、話すことが難しい患者とその家族や、海外の研究機関などから多くの問い合わせが相次いでいる現状が紹介された。

一方、現場の研究者からは「患者の状況に合わせて装置の改良を重ねると、一貫した調査項目でデータを集めることができず、(学術的な)基礎研究として評価されにくい」との意見が出され、先端技術の実用化に向けた支援の拡充を求める声が聞かれた。

また、山口代表は、高齢者の歩行支援装置や見守りセンサーなどについても説明を聞いた。

視察を終えた山口代表は、先端技術について「現場で使われるよう橋渡しをして、政治が支援していく必要がある」と述べた。

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