e財政健全化 着実に前進

  • 2016.11.29
  • 情勢/経済

公明新聞:2016年11月29日(火)付



大学進学の負担軽減も訴え
15年度決算で河野氏



参院は28日の本会議で、2015年度決算概要に対する各党質疑を行い、公明党から河野義博氏が質問に立った。

河野氏は、15年度は前年度に比べ、税収を2.3兆円増やしつつ、歳出を0.5兆円減らした点を評価。国と地方の政策経費を借金に頼らずに賄えるかを示す基礎的財政収支(プライマリーバランス)について「赤字幅は1.9兆円減少、4年連続で改善し、政府が掲げる中期財政計画目標を達成した」と強調した。一方で、会計検査院から、改善が必要な支出として1兆2189億円が指摘された点にも触れ、政府の対応を求めた。

安倍晋三首相は、景気回復による税収増とムダ削減を全力で進める考えを示し、来年度は「経済再生と財政健全化を両立する予算とする」と力説した。

河野氏は「大学進学にかかる家庭の負担が重い。奨学金の返済が若者の結婚や子育てなど生活設計にも影響している」と指摘し、教育費負担の軽減を訴えた。

安倍首相は、無利子奨学金の要件緩和や給付型奨学金の創設、大学の授業料免除などの施策を通じ、「希望すれば誰もが大学に進学できるよう、教育費負担の軽減に努める」と応じた。

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