eコラム「北斗七星」

  • 2016.08.17
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年8月17日(水)付



五輪の観戦者なら、座ってみたい桟敷だろう。スポーツ実況の放送席は、条件のよい場所に置かれるのが常だ。スタジアムであれば、メーンスタンドの中央近く。陸上競技場だと、トラックレースの決勝線の延長上にしつらえられる。それでも、実況アナウンサーの視野は狭くなりがちという◆そこで、リポーターの出番だ。選手や監督に近い位置に身を置くので、ベンチのムードや、ざわつきが伝わりやすい。怒声も聞き漏らさない。試合の現場からやや距離のある放送席では分からない情報を逐一、伝えていく。その役回りは、あくまでも放送席の手となり、足となることらしい。NHKの五輪放送などで活躍した山本浩氏が、自著「スポーツアナウンサー」(岩波書店)で紹介している◆公明党の全議員は、各地で開催中の夏季議員研修会で日常活動の一層強化を確認し合っている。政策力や現場力に磨きをかけ、列島の隅々に「希望」を届けるためだ◆地域社会の課題や人々の要望を的確につかみ、政策としてまとめ上げ、実現する。課題の着実な解決や執念を持って取り組む姿は、議員への信頼感を生み、政治に対する信頼回復にもつながるだろう◆地域住民のざわつきや息づかいが分かる位置に身を置いているか。地域社会の手となり、足となっているか。常に確認したい。(明)

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