eコラム「北斗七星」

  • 2016.06.08
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年6月8日(水)付



先日、郊外の友人を訪ねる途中で目にした水田は、満々と水が張られ緑の早苗がそよいでいた。稲刈り後の寒々とした冬の姿はすでになく、シラサギやカモたちの姿も見られた。<白鷺の 羽ずりに動く 早苗哉>浪化◆ジャガイモやエダマメ、支柱を伝うキュウリやトマトの葉で、畑も緑あふれている。梅雨入りの季節。苗が幼く水面が見える植田は次第に青々とした青田に変わっていくことだろう◆そんな農作物たちの育つ姿を目にして、地道な農作業の積み重ねがあればこそと改めて思った。土を耕し、肥料を与え、種をまく。草取り、病害虫への備え......。結実までにどれ一つ欠かせない作業の連続◆「準備を怠るものには、チャンスは決して訪れない」「偶然は準備のできていない者を助けない」。狂犬病ワクチンなどの開発で感染症の脅威から人類を救ったパスツールの言葉だ◆この言葉を「座右の銘」とする浅田剛夫・井村屋グループ会長が次のように述べていた。「何事も正しい準備の先に目的達成への道が拓けるのであり、偶然に見える僥倖も多くの努力と準備の先に表れる」(東京新聞のコラム)◆さあ決戦の参院選。これまで積み上げてきた努力と準備をさらに加速させ、公明党の7選挙区完全勝利と比例区6議席以上の獲得を実らせていきたい。(六)

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