e党中央幹事会での山口代表のあいさつから

  • 2016.05.09
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年4月29日(金)付



28日に開かれた党中央幹事会での山口那津男代表のあいさつを紹介します。


参院選の意義


いよいよゴールデンウイークを迎える。これから参院選挙に向けて私たちの戦い、活動を加速させていきたい。それに当たって、今回の参院選挙の意義と、重点政策の柱をあらためて皆さんと確認したいと思う。

私たち(公明党と自民党)は政権を奪還して、この3年余り、力強く政策を推進してきた。ようやくデフレ(物価下落が続く状態)を脱却できる、そうした希望が湧いてきたところだ。これを推進できてきたのは、政権が安定していたからこそである。

今回の参院選挙では、公明党が加わる連立政権が断じて勝利して、安定政権の下でさらに力強く政策を推進できるようにしなければならない。

一方、野党の側は重要な政策できちんとした一致もなく、民進・共産の連携などという、いわば"野合"とも言うべき動きを見せている。これでは、日本のこれからの時代を混乱させることこそあれ、発展に導くことはできない。

今回の選挙から、新たに18歳以上の若い皆さんが参加することになる。こうした方々を迎えて、新たな希望につながる、そして政治の推進力につながるように、若い世代にアピールをしていきたい。

過去の国会では、衆参のねじれ(参院で野党が過半数を占めている状態)がたびたび生じた。これをいい方向に生かすことができず政治に停滞を招いた。ようやく、そのねじれが解消されたのは、前回(2013年)の参院選挙だ。

それまでは1年ごとに首相が代わるなど、不安定な状況が重なり、政策の推進、外交活動の発展も導いていくことができなかった。だからこそ、3年前にようやくねじれが解消され、生み出された政治の安定、これをさらに確かなものにしていくために、参院選挙の勝利に向けて頑張ろうではないか。


参院選の目標


7選挙区の完全勝利、比例区は6議席以上

今回の参院選挙で公明党は、七つの選挙区で挑戦をする。さらに比例区では6議席以上の獲得、合計13以上の議席獲得をめざして積極果敢に戦いたい。

思えば、私たちの諸先輩が参院に第一歩をしるしたのは60年前であった。今回、過去最多の7選挙区完勝に挑戦するわが党は、先輩の苦労と成果をしっかり引き継いで、これからの新しい時代の推進力になるべく、比例区と合わせて13議席以上の獲得をめざして戦っていきたい。

経済の好循環、希望・安心社会へ公明がアクセル役

公明党は、今回の参院選挙重点政策の柱として、3年間の自公連立の成果を生かし、成長と分配の好循環を成し遂げ、国民の皆さまにともりかけている希望をゆきわたらせていきたい。「希望が、ゆきわたる国へ。」とのスローガンのもとに政策展開を図っていきたい。

その柱の一つは、景気を力強くしていくということだ。そして景気回復の実感を地方へ、また中小企業へ、家計へ、個人へもたらしていかなければならない。企業の収益が増加し、賃金が上がる、そういうことがまだまだゆきわたっておらず、ぜひともしっかりと家計の収入がアップして、経済全体への消費喚起を促していく、そういう取り組みをしていきたい。

また、これからの時代は若者や女性が活躍できる希望社会へと変えていく必要がある。そのためには、これまでのさまざまな社会のあり方を見直して、働き方改革を断行していきたい。

別な視点で言えば、それらを進めるためにも、保育や介護に安心を持てる社会にしていかなければならない。そのために、保育や介護の受け皿を増やし、そこで働く担い手を養成していく必要がある。

こうした具体策は、公明党がこれまでも、きめ細かい実績を積み上げ、培ってきたところだ。その意味で、政権の中にあって、いよいよ公明党がアクセル役として存分の力を発揮していく、そういう時代の到来へ、全力を挙げて頑張っていきたい。

今、熊本では地震の災害に見舞われ、被災地、避難者は大変なご苦労をされている。東日本大震災も復興・創生期間に入り、いよいよ復興の完成をめざしていくこととなる。私たちは、こうした被災地に一層寄り添いながら、スピーディーに復旧・復興を成し遂げ、人間の復興へと立ち向かっていきたい。 「希望が、ゆきわたる国へ。」―四つの政策の柱と具体的なきめ細かな施策の展開へ、公明党のネットワークを生かして、国民の希望、期待に応えていきたい。参院選勝利へ、結束をして頑張っていこう。

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