eコラム「北斗七星」

  • 2018.06.25
  • 情勢/社会
2018年6月25日


先日、友人の結婚式に招待された。50代半ばの新郎は初婚である。これまで彼に結婚願望がなかったわけではない。公務員として精勤し収入も安定している。性格や外見も問題ない。長い付き合いの友人が多いことも人柄の良さを裏付けている◆なぜ今まで結婚しなかったのか。大きな理由は出会いに恵まれなかったためのようだ。民間の婚活サイトに登録し、ようやく良き伴侶を見つけた。10歳以上も年下の新婦もまた初めての結婚である。新婚ならではの2人の初々しい姿が印象的だった◆出会いに恵まれないのは若い人も同じ。25歳から34歳を対象にした国の調査によると、結婚の意思がある未婚者が独身である理由は、男女ともに「適当な相手にめぐり会わない」が最も多い。このため国や自治体は、出会いの場の提供など婚活支援に力を入れている◆高齢男性の初婚が増えていることにも目を向けたい。2016年の人口動態調査では、65歳以上の初婚男性が919人に上った。これは10年前の2倍、20年前の3倍である。女性に比べ増加率が格段に高い。ちなみに16年調査で80歳以上の初婚男性は50人を数えた◆共に人生を歩んでくれるパートナーが欲しいという気持ちに年齢は関係ない。男女を問わず、結婚を望む人が良縁を得やすい環境づくりを進めたい。(幸)

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ