e草の根の友好拡大さらに

  • 2018.06.11
  • 情勢/国際
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2018年6月10日



日中平和友好条約 締結40周年

各地の記念行事から



秋田

揺るぎない"懸け橋"築こう

にぎやかに「女性の集い」開催


女性の力で日本と中国の絆をさらに深めようと、秋田市で3日、「日中女性の集い」がにぎやかに開催され、全国から約200人が参加しました。

両国の女性交流の歴史は、1950年代から始まります。当時、両国間に国交はありませんでしたが、将来の国交正常化をめざし、民間団体による草の根の交流が続いていました。

今回の集いを主催した日中友好協会全国女性委員会の石黒かほる委員長は、「女性だからこそできる明日につながる交流を考え、揺るぎない日中関係を築いていきましょう」と強調。来賓として出席した中国駐日本大使館の孫暁琳参事官は、両国の女性が友好の"懸け橋"となることを念願していると述べ、「両国関係の改善と発展に貢献することを期待しています」と語りました。

集いでは、1978年に中国で上映された日本映画でヒロインを演じて以来、40年にわたって中国と交流を続けてきた女優の中野良子さんが講演。また、昨年、日本遺産に認定された「北前船」をテーマにした劇団わらび座のミュージカルも上演され、来場者の目を楽しませました。このほか、両国の女性らが共に日中友好の歌声を響かせると、会場からは大きな拍手が送られました。


東京

書道を通し相互理解へ

「敦煌文献」模写など展示


墨痕鮮やかに書かれた作品の数々に、感嘆の声を上げる来館者たち――。5月25日から4日間、都内で開かれた「書道世界巡回展」の模様です。

日本での初開催となった同展は、日中平和友好条約締結40周年を記念して、中国の大連華夏古文化博物館などが企画。同館の館長で大連市を中心に活躍する書道家の王正春さんによる「敦煌文献」の模写作品など、約80点が展示されました。

敦煌文献とは、敦煌市近郊の仏教遺跡から1900年に発見された教典や文書のことで、学術的にも貴重な資料とされています。

王さんは2014年に異文化交流で来日した際、偶然、敦煌文献を目にしました。そして、その魅力を後世に残そうと、書き方を学び、模写を続けてきたと言います。

展示会の開幕式で王さんは、「中国文化の魅力を再発見させてくれた日本で展示会を開催できたことは意義深い。日中友好のために、芸術を通した交流を今後も続けていきたい」と語っていました。


大阪

地域経済の持続的発展を


日中両国企業の優れた製品や技術を紹介する「第3回もりかど日中経済友好交流会」が5月24日、大阪府守口市で開かれました。

この催しは、両国企業の交流を通して地域経済の持続的な発展と、相互理解の進展をめざすことが目的です。日中双方から100人を超える企業関係者らが参加。共に開かれた商談会でも、初参加の企業が多数を占め、好評を博しました。

主催したNPO法人「守口門真日本中国友好協会」の原正和会長は、「民間として日常的な経済交流を積み重ね、相互理解を深めていきたい」と話しています。


公明、厚みある民間交流を支援


日中関係が困難な時代も、両国の関係改善と友好促進に一貫して尽力してきたのが公明党です。中国の要人も厚い信頼を寄せています。

5月10日には、日中韓首脳会談で来日した中国の李克強首相と、公明党の山口那津男代表らが都内で会談しました。会談では両国首脳の相互往来の重要性や、若手政治家らの交流を深めていくことなどを確認。翌11日の党の会合でも山口代表は、両国の相互理解の促進に向けて、政府や自治体間の交流に加え「民間の皆さんと共に、交流の厚みをつくっていくことが重要だ」と強調しました。


両国の良好な未来構築に力合わせて


中国文化センター 石永菁センター長


中国と日本が平和友好条約を結んで40年。この間、両国の関係は必ずしも順調なときばかりではありませんでした。しかし、草の根の交流が進み、互いに深く理解し合えるようになったことが大きな成果だと思います。特に、この10年は日本を観光で訪れる中国人が増え、実際に見ることで中国人の日本に対する認識が大きく変化したと感じています。

未来に向け、両国の青年たちによる交流を後押しすることで、さらに良好な関係を築いていきたい。

2009年の開館以来、多くの公明党議員が中国文化センターに来館しています。話をして感じるのは、ありのままの中国、本当の中国の姿をよく知っているということです。公明党には、両国の関係が良いときも悪いときも友好を主張してほしい。ありのままの中国の姿を広く国民に伝え、両国の距離を近づける役割を期待しています。

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