eサポステ登録を簡素化

  • 2018.05.15
  • 情勢/テクノロジー
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2018年5月15日



若者の就労支援 迅速に

公明提案



働くことに踏み出したい若者の就労を支援する「地域若者サポートステーション」(サポステ)を利用しやすくするため、厚生労働省は今年度から利用登録の手続きを簡素化した。2015年度に導入された「仮登録」の仕組みを省略し、来所者に特段の問題がなければ、その場で登録して支援を迅速に始められるようにする。公明党が現場の声を受け、推進した。

仮登録では、支援を求める若者の状況を記入した仮登録シートをサポステが作成し、ハローワークへ送付。ハローワークによるシート内容の確認を経て、サポステでの支援が必要と判断されれば本登録を行う流れとなっていた。この仕組みは、困窮者支援など他の施策との重複を避け、就職をめざす若者への支援に特化することが狙い。国の予算の使い道を検証する「行政事業レビュー」での指摘を踏まえて導入された。

しかし、手続きに手間がかかることから、昨年12月の参院厚労委員会で公明党の山本香苗さんが「支援にたどり着けない若者が実際に出てきている」と訴え、改善を求めた。

その結果、新たな手続きでは仮登録シートを廃止。サポステ単独の判断で登録を行うことを原則とし、必要があればハローワークへ照会を行う運用へと変更した。

また、この時の委員会で山本さんは、仮登録シートの作成において、対人関係の苦手意識など、本人にとって答えるのに抵抗感がある自身の課題を自ら記入させる事例があったと指摘。これについても厚労省は、今後、利用申し込みの際に不適切な記入が行われないよう配慮することとしている。


地域若者サポートステーション


ニートなどの自立を後押しするため、06年度に公明党の推進で創設された支援機関。厚労省が委託したNPO法人などが運営し、相談や就業体験などの各種支援を行う。現在、全国に175カ所ある。

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