eクリケットでまちづくり

  • 2018.04.22
  • 政治/大阪

公明新聞:2018年4月20日(金)付



本紙報道を機に協会と連携
防災広場活用し競技場整備へ
大阪・貝塚市



クリケット競技をまちづくりに生かすため、一般社団法人「日本クリケット協会」、近畿クリケット協会と、今年1月に連携協定を結んだ大阪府貝塚市。公明党の後押しもあり、市は防災機能を備えた運動広場に芝生を養生して競技場を整備し、西日本最大のクリケット拠点構築へ乗り出す計画だ。


公明も実現 後押し


クリケットは野球の原型といわれるスポーツだが、協定締結に至った最大の理由は、市が昨年3月に整備した「せんごくの杜防災広場」(約3.8ヘクタール)が、クリケットの競技場に適していたこと。当初から、平時は運動公園としてスポーツに活用する方針はあったものの、ヘリコプターの離着陸を妨げるポールやバックネットは設置できない。

こうした設備が不要で、関西国際空港に近い同市の利点を生かした国際性のあるスポーツが検討される中、2016年3月31日付本紙7面で取り上げた栃木県佐野市の「クリケットのまちづくり」に関する記事が市関係者の目に留まり、クリケット場としての整備案が浮上。市議会公明党の中山敏数市議も昨年6月定例議会で取り上げ、市側から「市のシティプロモーションの観点からも誘致を進めたい有力なスポーツ」との回答を引き出していた。

クリケットの競技場は男子の国際規格で横が約140メートル、縦が約130メートルと、野球場よりも広いスペースを要する。幸い、同防災広場は十分に条件を満たしていたことから、競技場の整備を含む「クリケットのまちづくり」を通して普及を進めたい日本クリケット協会と、クリケットを地域の活性化に生かしたい市の思いが重なり、西日本最大の拠点整備へと動き出した。

こうした中で市議会公明党は2月27日、日本クリケット協会の宮地直樹事務局長と懇談。宮地事務局長は「日本ではマイナーなスポーツだが海外では人気が高い。貝塚の子どもたちにもチャレンジしてほしい」と期待を寄せた。また、プロ野球からクリケットに転身した大阪市城東区出身の木村昇吾選手(38)が同日、市を表敬訪問。東京都にあるクラブに所属し、男子日本代表入りも期待される木村選手は「率直に楽しいスポーツ。アスリートとして挑戦しつつ、普及にも力を入れたい」と語っていた。

市内で先ごろ開かれた「貝塚みずま春フェスタ」では、子どもたちにクリケットの魅力を体感してもらおうと、近畿クリケット協会が出展したPRブースを、公明党の石川博崇参院議員と市議会公明党のメンバーが視察。ブースで子どもたちに教えていた、女子日本代表で同志社大学クリケットクラブのワイルド・ソニアさん(21)は「代表として結果を出していきたい」と意気込んでいた。

石川氏は「競技場が整備されれば、世界中からプレーヤーが集まることが期待される。事業を後押ししていきたい」と話していた。

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