eコラム「北斗七星」

  • 2018.03.26
  • 情勢/社会

公明新聞:2018年3月26日(月)付



「森のくまさん」に出会った。先日、東京都内の米穀店で。その「森の都、熊本で生産されたコメ」を買って初めて食べてみたのだが、粘りの強さと弾力の程よさが印象に残った◆毎年、コメの味や香りを日本穀物検定協会が審査し、格付けする「食味ランキング」がある。直近は2017年産米。最上位の「特A」に、熊本県県北産の「森のくまさん」を含む43銘柄が選ばれている◆「彩のきずな」(埼玉県県東産)、「にこまる」(高知県県北産)、「夢しずく」(佐賀県産)の3銘柄が初選出だ。その一方、格付け開始以来28年連続で「特A」だった新潟県魚沼産の「コシヒカリ」が、一つ下の「A」に初めて落ちた。品種改良を進め、高く売れるブランド米を追求する産地間競争が激しさを増している証拠である◆背景にはコメを取り巻く厳しい諸事情がある。国内消費量は毎年8万トンペースで減少。18年産米からは国による生産調整(減反)が廃止に。生産現場の自主的な判断で作付けできるようになる半面、生産過剰による米価下落の懸念がつきまとう◆「農業は国の基」。こう考える公明党が、おいしいコメを作る生産者の努力に報いていく。「コメ助」には"もっとPRを"と。全国民がごはんを一日にもう一口(17グラム)食べるだけで食料自給率が1%上がるという。(東)

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