e"サイクリングの町づくり"前進

  • 2018.03.05
  • 情勢/経済

公明新聞:2018年3月5日(月)付



宿泊施設4月リニューアルオープン
地域資源として整備へ
洋室増やし海外客にも対応
石川・内灘町



石川県内灘町は、恵まれた自然環境を生かし、サイクリングを軸に町おこしを進めてきた。その一環として、サイクリストの公共宿泊施設「内灘サイクリングターミナル」の増築工事を行っており、4月にリニューアルオープンする。

内灘サイクリングターミナルの増築では、18部屋(シングル12部屋、ツイン6部屋の計24人分)を増やす。既存の宿泊スペースを合わせると100人以上を収容できる施設になる。

これまでは、3人以上で宿泊するのに適した部屋しかなく、和室が多くを占めていた。増築に際し、海外からのサイクリストが1人や2人でも宿泊できるよう、シングルやツインの洋室を新設。高級自転車を使用する人のニーズに応え、室内に自転車を置けるスペースも確保した。

このほか、自転車のメンテナンスや宿泊者の交流に利用できる部屋を設け、既存の食堂も宿泊者の増加を見込んで拡充する。

同町は、延長33.6キロの大規模自転車道の起点の町として知られる。「千里浜なぎさドライブウェイ」など白砂青松の美しい海岸線を眺めながら、能登半島方面へ爽やかな海風を切ってサイクリングを楽しめる。国内最長級のサイクリング大会「ツール・ド・のと400」も、同町にある県立自転車競技場がスタート・ゴール地点。この大会には毎年、全国から多くのサイクリストがやって来る。

サイクリングに適した自然環境がある一方、町内にはビジネスホテルをはじめ宿泊施設が少なく、サイクリストを受け入れる態勢は、決して十分とはいえなかった。サイクリングターミナルの拡充を契機に、町の担当者は「国内外から、さらに多くのサイクリストを呼び込みたい」と意気込んでいる。


公明、一貫して推進


公明党は、同ターミナルの増築を一貫して推進。藤井良信町議が2016年3月定例会で「サイクリングターミナルを地域資源に、観光やスポーツに寄与する施設として既存事業を見直し、改良すべき」と主張。また、浜田昌良参院議員は15年10月に同町を訪ねて以来、地域を活性化する施策に関して町側と意見を交換してきた。16年8月には観光振興をめざす取り組みを推進するため、16年度補正予算で新設された国の地方創生拠点整備交付金の活用を提案。町は、事業費のほぼ半額に相当する約1億円の交付金を受け、17年9月から同ターミナルの増築を進めてきた。

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