e参院予算委員会での公明党の質疑(要旨) 熊野正士参院議員

  • 2018.03.05
  • 政治/国会

公明新聞:2018年3月3日(土)付



■雪害対策/内閣が各省庁をリード/道路の融雪設備設置を促進

熊野正士氏 雪害地域では、除雪をつかさどる建設業が減っているほか、除雪作業を行うオペレーターが不足し、高齢化も進んでいる状況なので、国や隣県からの応援体制を構築して雪害に備えることが必要だ。

小此木八郎防災担当相 福井県あわら市では、新潟県妙高市との応援協定がうまくいった。こうした協定が実際に機能することが重要なので、担当相として力強く進めたい。

熊野 今回の大雪被害で、道路の融雪設備が非常に有効であることが分かった。農業では、ハウスの倒壊が相次いだ。被災農家が意欲をもって農業を継続できるよう支援を。

備えの強化については、調整業務が非常に多くて、まとめにくい点があるのではないかと危惧している。内閣が各省庁をリードして雪害対策を強化する必要がある。

首相 今後発生し得る大雪に対してソフト、ハードの対策を強化し、地方自治体と緊密に連携しながら政府一体となって対応に万全を期していきたいと考えている。

■林業/人材の育成が不可欠/農水相 就業準備金、年最大150万円

熊野 首相は施政方針演説で「わが国の林業には大きな成長の可能性がある」と述べた。温暖化対策や治水、防災としても森林の役割は非常に重要だ。森林を守るには人材育成が不可欠であり、人材確保に向けた取り組みを。

斎藤健農林水産相 農水省では、林業の知識や技術を林業大学校で学ぶための経費を、就業準備給付金として年間最大150万円支給している。就業してからも3年間は、事業体が行う研修に月額9万円の支援をしており、現場管理責任者のキャリアアップ研修には年間9万円だ。これらの施策を通じて事業者の確保・育成に努めたい。

■医療環境/歯科技工士の確保必要/放射線治療の大学講座を増やせ

熊野 歯科技工士は50歳以上の割合が高く、若い人が減っている。養成学校の入学者も20年前の3分の1以下だ。技工士は高齢社会の日本にとって大切な人材だ。育成のために処遇改善が大事だ。

加藤勝信厚生労働相 18年度診療報酬改定で、入れ歯などの製作の点数を引き上げた。労働環境改善に向けた調査研究なども含め、処遇改善へ努力したい。

熊野 医師の労働時間短縮へ、書類作成などの業務を医師から他業種に移すタスクシフティングが有効であり、推進すべき。また、高齢化で(がんの)放射線治療のニーズが増える。専門医の育成へ、放射線治療の講座を大学に増やしていくことが有効ではないか。

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ