e発電に下水汚泥ガス

  • 2018.01.17
  • 情勢/テクノロジー

公明新聞:2018年1月17日(水)付



燃料電池方式で効率良く
岐阜・大垣市



岐阜県大垣市は先ごろ、同市浄化センター(汚水終末処理場)に設置した消化ガス(メタンガス)発電施設を稼働させた。市によると、消化ガスを利用した発電設備は県内初。

この施設では、下水汚泥の処理過程で発生する消化ガスから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させる燃料電池を用い、発電する。消化ガスを燃料とする発電には、ガスエンジンを利用する方式もあるが、燃料電池方式の方が効率が高い。

同センターでは、消化ガスの一部をこれまで消化タンクを温める燃料として利用していたが、余った分は焼却破棄していた。

施設の発電量は年間約250万キロワット。電気は売却し、同センターの維持管理費に充てる。二酸化炭素(CO2)削減効果は年間約1200トンで、地球温暖化防止にもつながる。

公明党の横山幸司市議は2008年3月の定例会で、温暖化防止の観点から、生物由来のバイオマス資源を活用するよう主張していた。

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