eコラム「北斗七星」

  • 2017.12.21
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年12月21日(木)付



電話その一。職場の直通電話が鳴った。後輩が出ると北斗子宛てと言う。電話を代わった。すると「北斗子様でしょうか? 〇〇会社の××と申します。現在お住まいの土地売買のご相談で電話をさせていただきました」である◆「ちょっと待ってください。なぜあなたは私の名前と住所、勤務先の電話番号をご存じなのですか?」。しかも、北斗子が住んでいるのは東京なのに、電話の掛け主は他県の不動産業者を名乗る◆疑惑の思いを強くし話を進めると、名前や電話番号は市中に出回っている同窓会名簿を利用したという。今の連絡先が記入されているのは高校か大学の同窓会名簿しかない。恐らくこれを利用したのだろう◆だったら自宅へ掛けてくるのが常道かと思いきや、「公明新聞」という勤務先への電話である。職場の看板など気にもしない図太さが怖い◆電話その二。師走の休日に自宅の電話が鳴った。子機を取ると「本日は住宅補修サービスの営業でお電話いたしました。そろそろ外壁の塗り替えを、ご検討されてはいかがでしょうか」。近所に比べ確かにわが家の築年数は古い。だが、これもどうやって電話番号を調べたのか。電話を切った後、「ふん! ボロ家でも住めば都よ」と強がりを言っても、私生活を覗かれているようで不気味だ。ご用心あれ。(流)

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