e救急車に翻訳アプリ

  • 2017.12.13
  • 生活/生活情報

公明新聞:2017年12月13日(水)付



外国人来訪者の増加に対応
岩手・花巻市



岩手県花巻市は、7台ある全ての救急車に配備したスマートフォン端末で多言語音声翻訳アプリ「救急ボイストラ」を今年9月から運用している。

このアプリは、英語や中国語、韓国語など15言語に対応しており、会話が音声と文字に翻訳された画面表示からコミュニケーションを取ることが可能。「何か薬を飲んでいますか」「痛みがある場合は教えてください」など、救急現場で使用頻度が高い46種類の定型文も登録されている。

推進してきた公明党の藤井幸介、菅原ゆかりの両市議はこのほど、市消防本部を訪れ、担当者から運用状況を聞いた。

同本部の岡田弘康・消防司令長によると、アプリを導入してから外国人を救急搬送したのは1件(11月30日現在)。「日本語を話せない患者に円滑に応急処置することができた」と述べた。

また、花巻温泉など観光施設を巡る外国人が増加していることから、「市内を訪れた外国人が安心できる体制づくりを進めていきたい」と語っていた。

菅原市議は今年6月定例会で、救急車両への同アプリの導入を提案し、外国人来訪者の増加に備えた対策の強化を訴えていた。

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