e党訪中、訪韓の成果

  • 2017.12.05
  • 情勢/国際

公明新聞:2017年12月5日(火)付



政党間交流で橋渡し担う

両国首脳や要人と会談

山口那津男代表に聞く



公明党の山口那津男代表らは、先月22日から25日まで韓国、同30日から今月3日まで中国を相次いで訪問し、韓国の文在寅大統領や中国の習近平国家主席をはじめ、両国要人らとの会談を行った。両国訪問の成果について、山口代表に話を聞いた。

=訪中、訪韓団の写真特集


・日中韓サミット早期開催

・朝鮮半島非核化へ目標共有

・東アジア地域で五輪の成功


――両国訪問の目的は。


山口那津男代表 与党として、まず、日本における日中韓サミット(首脳会議)の早期開催、首脳往来に結び付くよう、両国の中枢に直接働き掛ける必要がありました。次に、朝鮮半島の非核化という目標を共有し、その実現に向け、国際社会の連携を深めることも重要です。

また、2018年に韓国・平昌、20年に東京、22年に中国・北京と東アジア地域で五輪・パラリンピックが連続して開催されます。3国が協力し成功へと導くことが、地域の平和と安定につながります。

政府間のやりとりだけでなく、中国、韓国と信頼関係のある公明党が与党として連携強化の橋渡しをしていく役割があると感じました。


――訪韓について。


山口 日韓の間には、さまざまな問題がありますが、文大統領は、その問題を乗り越え、日中韓サミットを日本で早期開催し「喜んで訪問したい」と明言しました。また「北朝鮮への圧迫、制裁の強度を最大限にすることが重要だ」とも語り、日本をはじめ国際社会と固く結束して平和的解決を図る方針を確認できたことは大きな成果です。


――訪中について。


山口 中国共産党の招待で訪中し、同党中央対外連絡部が主催する「中国共産党と世界の政党ハイレベル対話会」に参加しました。対話会には、世界120カ国以上、300人に上る政党のリーダーが集いました。

習主席との会談は、私を含む14人で行われましたが、一番長い時間を割いてもらい、その場で安倍晋三首相の親書を手渡し、来年の訪日を招請することができた意義は大きかったと思います。

同党中央政治局常務委員の汪洋、王滬寧両氏ともそれぞれ会談。特に、汪常務委員との会談は公明党単独で行われ、「北朝鮮の核保有は断じて許さない」と強調していました。今回、常務委員7人のうち、習主席を含め3人と会うことができました。公明党に対する中国側の配慮に感謝したいと思います。今後の日中の対話の扉を開き、さらに大きく広げていく新時代への第一歩をしるすことができました。


――両国との外交における公明党の役割について。


山口 公明党は中国、韓国と長年、独自の交流を通じて、政府要人だけでなく、両国の政党・政治家らと会談を重ねてきました。

政府間で山や谷があったとしても、公明党独自の政党間交流が対話のパイプをつなぎ、時に関係を促進し、時に困難を打開する役割を担える基礎を一層強くしてきました。

公明党は、野党だった時も、与党である現在も、そして、これからの未来も、一貫して東アジア地域の平和と安定に寄与していきたいと思います。

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