eコラム「座標軸」

  • 2017.11.27
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年11月26日(日)付



「直径6ミリでも窒息リスクが高い」「4センチ以下の物は子どもの手が届く場所には置かない」。消費者安全調査委員会が乳幼児の誤飲事故に関する調査結果を公表した。一昨年、生後9カ月の男児が直径1センチのおしゃぶり型玩具を飲み込み死亡した事故がきっかけだ▼子どもの不慮の事故は、この10年余、病気を含む全ての死因で上位を占め、毎年300人以上(0~14歳)が亡くなっている。特に誤飲などによる窒息は0歳で圧倒的に多く、1~2歳でも上位▼4センチ以下は乳幼児の口に簡単に入り、特に6~20ミリはのどに詰まる危険性が高い。「何でも口に入れる」行動特性と、唾液が多く、のどの奥に異物が入りやすい半面、咳込む力が弱く詰まりやすい乳幼児の身体的特徴が原因というが、痛ましい▼一方、高齢者が注意したいのが、日本人の死因3位の肺炎の9割を占める誤嚥性。飲み込む力が弱まったため、誤って食べ物が気管に入り、細菌によって肺に炎症が起こる。食事中と食後の姿勢に気をつけ、口腔ケアと嚥下訓練が大事。規則正しいバランスの良い食事で免疫力を高めるのが一番の予防法だとされる▼乳幼児と高齢者の日常に潜む危険。周囲も注意を怠らず、誤飲・誤嚥を未然に防いでいきたい。

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