eコラム「北斗七星」

  • 2017.10.25
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年10月25日(水)付



「お米は農家の人たちが苦労して作っているんだよ。茶わんのご飯、残さず食べてね」。子どものとき母に言われ、一粒も残さないようになった。あれから数十年。これに通じる唐詩を知った。李紳の「農を憫む」。中国人が幼い頃から知る詩だ◆「稲の田畑を鋤いていると、太陽は真上から照りつけ、汗が稲の下の土に滴り落ちる。誰が知っているだろうか、この器の中の飯の、一粒一粒が、みな農夫の辛苦の結晶であることを」(同朋舎出版『中国文学歳時記』)◆この詩から生まれた「粒粒辛苦」。お米の一粒一粒が苦労の結晶であること、転じて、地道な努力を重ねることを意味する◆一昨年の統一地方選で最激戦区を取材した。一人でも多くの人に公明候補を会わせようと必死の女性がいた。頑張るのは選挙のときだけではない。日々努力。「いつも選挙のことを考え、日頃から信頼関係・つながりをつくっている」と話していた。こうした党員、支持者が全国にいる。公明党の宝だ◆衆院選で公明党は29議席を得た。長年の付き合いの末に取った1票、実績・政策を懸命に話して取った1票、どきどきしながら電話して取った1票。これらが積み重なっての議席。議席が党員、支持者の苦労の結晶であることをかみしめ、公明党は庶民目線の実績をつくり続ける。(直)

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