eきれいな音色を再び

  • 2017.09.05
  • 情勢/解説

公明新聞:2017年9月5日(火)付



中学校に吹奏楽器の修理代
公明市議が粘り強く推進
北海道帯広市



きれいな音色を取り戻して―。北海道帯広市は今年度、中学校の吹奏楽部などで利用されている楽器の修理・購入費として1校当たり20万円を交付することを決め、関係者に喜ばれている。

同市は、楽器の購入や修理の費用などを主に教材備品整備費で賄ってきたが、「一般の授業で使う備品やテレビなどが優先され、楽器の修理を十分に行うことは難しかった」(村木章純・学校教育課長)のが現状。多くの楽器が、購入後30年以上が過ぎて劣化する中、「部員が、楽器に開いた穴をビニールテープでふさぐなど応急処置をしながら使用していた」(吹奏楽部関係者)という。

事情を知った公明党の藤澤昌隆市議は、2011年に吹奏楽部のある全市立小中学校の楽器の状態を調査するとともに、担当教諭にアンケートを実施。同年12月の定例会で楽器修理費用の予算化を要望したが、実現しなかった。

その後も藤澤市議は、粘り強く学校を回り、傷んだ楽器の様子を写真に記録。証拠写真を、議会質問で示しながら、改善を訴え続けた結果、今回の交付につながった。

藤澤市議は「現場に足を運び、大変な状況を知っていたからこそ、何としても実現させたいと考えていた。単年度の取り組みで終わらないよう、今後も推進していきたい」と語っていた。

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ