e学校現場で活用を

  • 2017.08.31
  • 生活/生活情報

公明新聞:2017年8月31日(木)付



デイジー図書の利用状況聞く
山本さんら
奈良・田原本町



公明党の山本香苗参院議員はこのほど、奈良県田原本町の町立図書館を訪れ、マルチメディアデイジー図書の利用状況について説明を受けた。松本みや子、ふるたて憲昭の両町議(町議選予定候補)も同行した。

同図書は、発達障がいのうち、読み書きが苦手な児童ら向けに、本に親しめるよう開発されたもの。書籍データをパソコンなどで再生すると、音声が文字に合わせて流れるとともに、該当箇所のみ背景色が変化していき、読書をサポートしてくれる。朗読のスピードや背景色、文字のフォントなどは自由に操作できるほか、書籍データによっては、単語を表現する挿絵もあるという。

同図書館では、2015年からマルチメディアデイジー図書の貸し出しを開始。現在、市場に出回っている414タイトルを所蔵しており、県内では最多という。図書館によると、貸し出し状況は、一昨年度が74冊、昨年度が155冊。学校や幼稚園などの教員を対象に、マルチメディアデイジー図書について説明しているが、「児童にどこまで周知できているか」が課題と指摘していた。町によると、児童1人が復習のために同図書を使用しているという。

山本さんは「学校現場で活用してもらうよう、町議と連携し後押ししていく」と話していた。マルチメディアデイジー図書の導入については、松本町議が12年6月の定例町議会の一般質問で強く求めていた。

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