eコラム「北斗七星」

  • 2017.08.28
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年8月25日(金)付



大災害発生時、公的な支援物資は道路の寸断などですぐに届かず、スーパーやコンビニも被災や客の殺到で商品がなくなりやすい。それだけに家庭での備えが欠かせない◆特に命をつなぐ食料備蓄は、かつては「3日分あれば十分」とされてきたが、今は「1週間分以上が望ましい」と自治体などが呼び掛けている。だが、「賞味期限が長い乾パンや缶詰を保管していたが、気が付いたら期限切れで全て廃棄した」といった失敗や、「1週間、乾パンと缶詰では...」と渋る人も多いだろう◆そんな食料備蓄の一策として注目されているのが「ローリングストック」。日常的に保存が利く食品を多めにストックして賞味期限が近い物から食べ、減った分だけ買い足していく手法だ。これなら常に新しい食料を備蓄できる◆日本災害食学会の守真弓事務局長は、都の情報誌「東京くらしねっと」の今月号で「賞味期限が長い特殊な食品だけでなく、普段食べ慣れている食品をいざという時の食事に利用することもできます」と利点を挙げている。最近は栄養バランスの良いレトルト食品からアレルギー対応、デザートまで、備蓄用食品の進化も目覚ましい◆30日から「防災週間」(9月5日まで)。これを機に"わが家のローリングストック法"を検討されてはいかがだろうか。(翼)

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