e「経済最優先」で結果出す

  • 2017.08.04
  • 情勢/社会
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公明新聞:2017年8月4日(金)付



安倍第3次改造内閣が発足
好循環の流れ力強く
首相表明 仕事、実力本位の布陣に
石井国交相(公明)は留任



第3次安倍第3次改造内閣が3日夕、皇居での認証式を経て発足した。その後の記者会見で安倍晋三首相は、今回の内閣改造について、「ベテランから若手まで幅広い人材を登用し、実力本位の布陣を整えることができた。結果本位の仕事人内閣だ」と強調。政権の最重要課題については、経済最優先で取り組む方針を示し、「経済の好循環をさらに加速し、デフレ脱却を成し遂げる」と力説した。内閣改造に先立ち、安倍首相(自民党総裁)と公明党の山口那津男代表は、首相官邸で会談し、今後の政権運営について、経済最優先で政策を進めていく方針を確認した。菅義偉官房長官と自民・二階俊博、公明・井上義久の両党幹事長が同席した。

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内閣改造では、麻生太郎副総理兼財務相と菅官房長官が留任し、政権の骨格を維持。一方、横滑りした加藤勝信厚生労働相を含め14人が入れ替わった。

河野太郎氏が外相、野田聖子氏が総務相として入閣。防衛相に小野寺五典氏、文部科学相に林芳正氏を起用した。石井啓一国土交通相(公明党)は留任。経済再生担当相に就任した茂木敏充氏は新設の「人づくり革命」担当相を兼務する。

初入閣は農水相に就く斎藤健氏や、環境相の中川雅治氏、国家公安委員長兼防災担当相の小此木八郎氏、沖縄北方担当相の江崎鉄磨氏、1億総活躍担当相の松山政司氏、地方創生担当相の梶山弘志氏の6人。女性閣僚は、野田氏と法相の上川陽子氏の2人となった。

記者会見で安倍首相は、南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報や、学校法人「加計学園」の国家戦略特区を活用した獣医学部新設を巡る問題に触れ、「国民から大きな不信を招く結果となったことについて、深く反省し、おわびしたい」と陳謝。その上で、「謙虚に丁寧に国民の負託に応えるために全力を尽くす。一つ一つの政策課題に結果を出し、国民の信頼回復に向け努力を重ねていく」と語った。

経済再生に向けた取り組みでは、雇用を増やし、賃金を上げることで経済の好循環を力強く進めていくと力説。政府・与党が取り組む「働き方改革」については、長時間労働の是正や同一労働・同一賃金の導入などに向け、次期臨時国会で関連法案の成立をめざす考えを示した。

日米関係については、「早期に外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)を開催し、日米同盟の抑止力、対処力を一層強化するため、具体的な協議を進めていく」と述べた。


結束して信頼を回復


山口代表 誠実に課題解決へ全力


公明党の山口那津男代表は3日、自公党首会談後に首相官邸、首相の記者会見後に国会内で、今回の内閣改造に関して、それぞれ記者団に対し大要次のような見解を述べた。

一、(改造内閣の顔ぶれについて)攻めと守りのバランスの取れた組閣ができた。国民の信頼を取り戻せるように「経済最優先」「仕事最優先」で取り組む内閣だ。自民、公明の両党が力を合わせて支えたい。

一、信頼を取り戻すためには誠実に結束して、直面する内外の重要な課題に一つ一つ結果を出すことが求められる。頑張る内閣を与党が支える、そういう共有感を持って国民の期待に応えていきたい。

一、(記者会見での)首相の言葉通り、「経済最優先」で、5年前に政権を奪還した時の原点に戻って誠実に取り組み、結果第一の「仕事人内閣」として結束して頑張ってもらいたい。

一、(記者会見で首相が謝罪の言葉を述べたことについて)誠実に政治、国民に向き合おうという姿勢が表れたものだ。私自身も、原点に立ち戻り、誠実な対応をしようという思いは共有することができた。

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