e市民とつくる街の情報アプリ

  • 2017.07.27
  • 生活/生活情報

公明新聞:2017年7月27日(木)付



公募メンバーと協働で開発
投稿写真を活用し、暮らしの情報発信
愛知・瀬戸市



愛知県瀬戸市は今年度から、ICT(情報通信技術)を活用して、市民が街の魅力や困り事を写真などで投稿したり、市独自の暮らしの情報(地図やごみ収集日など)を取得できるスマートフォン用アプリ「せとまちナビ」を市民と協働で開発した。推進した公明党瀬戸市議団の東伸二、長江秀幸、島原治美、池田信子の各議員はこのほど、担当者から説明を受けた。


せとまちナビは、インターネットから無料でダウンロードでき、主に「投稿」と「情報発信」の二つの機能を備えている。

投稿機能では、市民が撮った市内の写真をコメント付きで自由に投稿でき、それをアプリ内で共有・閲覧できるようにして街の魅力の再発見につなげる。また、市は投稿の中から選び出した写真を、写真共有サービス「インスタグラム」にアップして、市外の人にも街の魅力を見てもらえるよう工夫している。

さらに、市民が気付いた道路や公共施設の劣化や破損の状況などを写真で投稿できる機能も追加。全地球測位システム(GPS)を活用し、投稿された場所の情報を収集し、各担当課と連携しながら、迅速に対応できるようにした。

一方、情報発信機能では、現在地とさまざまな位置情報(公共施設、病院、避難所、コミュニティーバス停留所、AED設置場所など)を表示できる地図や、ごみ収集日などを通知できるカレンダーのほか、子育てや防災など多彩な情報を発信する。

同アプリは導入以来、ダウンロードが1300件を超え、好評を博している。その理由の一つが同アプリの開発に至った経緯にある。

市は昨年3月、18~40歳の市民を開発検討会議のメンバーとして公募。学生や社会人などに加え、学識経験者やIT技術者などの専門家もメンバーとなり、日ごろの生活で感じている"あればいいな"と思う情報や機能について意見を出し合い、アプリの機能に盛り込んだ。

こうした取り組みが、利用者のニーズに応える開発につながった。市は引き続き、市民への調査を行い、機能強化に向けて検討を重ねている。

担当者は「多くの市民に、せとまちナビを利用していただき『生活が便利になった』『瀬戸に住んでよかった』と思っていただければ」と語っていた。


公明、議会で提案するなど推進
市民協働のアプリの開発については、池田市議が2015年7月定例会以降、ICTを活用した市民協働の街づくりや、ごみ出し情報の発信を訴えるなど推進してきた。

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ