e食の安全が最優先

  • 2017.05.31
  • 情勢/社会
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公明新聞:2017年5月31日(水)付



築地の土壌も調査必要
都議会豊洲特委で上野議員



東京都議会の豊洲市場移転問題を審議する特別委員会が30日に開かれ、公明党の上野和彦議員(都議選予定候補=江戸川区)が質問に立った。

都が築地市場(中央区)で行った土壌汚染調査について、上野議員は、111カ所の調査地点のうち30カ所から、環境基準値を超える鉛や六価クロム、水銀などの有害物質が検出されたことに言及。この調査が地表から約50センチの表層部だったことから、都の専門家会議の平田健正座長が「水銀は常温で揮発する物質であり、表層での検出は重く受け止めるべきだ」との見解を示したことを指摘した。

その上で今回、都環境確保条例に基づく調査がなされていなかった8件の工事地点でのみ行われたことに触れ、「今後、どのような調査を進めていくのか」と都の対応をただした。

都側は、詳細な土壌汚染状況を確定させるため「ベンゼンは6月に調査し、11月をめどに土壌のボーリング調査と地下水を採取する。7月には地上の空気測定を実施する」と答えた。

また上野議員は、都の市場問題プロジェクトチーム(小島敏郎座長)がまとめた、築地市場での再整備が優れているとする報告書案について、「築地市場の土壌調査の結果が判明する前にまとめられたもの」と指摘。都民の食の安全・安心を優先して考え、築地市場の再整備を検討するには、豊洲市場と同じレベルの土壌汚染対策が求められると主張した。

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