e生活困窮者支援に全力

  • 2017.05.24
  • エンターテイメント/情報

公明新聞:2017年5月24日(水)付



各地で生活困窮者への支援が課題となる中、福井市と愛知県尾張旭市で公明党が推進している取り組みを紹介する。


総合相談窓口を開設


福祉と就労一体で自立促す 福井市

福井市は10日、生活困窮者の経済的な自立を促すための総合的支援を行う「自立サポートセンターよりそい」を、市役所別館内に開設した。市議会公明党(島川由美子幹事長)はこの日、窓口を訪れ担当者から説明を受けた。

「よりそい」では、これまで市が実施していた自立支援相談窓口に加えて、無料で職業相談を行う常設のハローワーク窓口「福祉・就労支援コーナーふくい」と、内職やシルバー人材センターでの業務を紹介する「柔軟な働き方相談窓口」を併設。就職が決まらず生活に困っている人や、ひとり親世帯などの相談者に対し、福祉支援と就労支援をワンストップで行うのが特長だ。

ハローワーク窓口では、ハローワーク職員2人が常駐し、求人情報を検索できる端末を2台設置。他の窓口にも市職員らが常駐。丁寧に相談に応じている。

これまでは、市役所内でハローワーク職員による出張相談を行っていたが、利用者が紹介状をもらうには市北部にある「ハローワーク福井」へ行く必要があった。今回の窓口開設により、利用者は1カ所で職業紹介の手続きも済ませることができるようになった。

一方、自立支援相談窓口では、住宅確保や就労準備支援などを引き続き実施し、家庭の事情などにより就労が困難な人については「柔軟な働き方相談窓口」で対応する。

地域福祉課の担当者は、「より多くの人が仕事を見つけて自立できるよう、厚生労働省の福井労働局とも連携し、支援を行っていきたい」と話していた。

公明党の下畑健二市議は2016年3月と同年6月の各定例会から、福祉と雇用の支援を市役所内で一体的に行えるよう、訴えていた。


家庭で眠る食品募集


市社協が実施 フードバンクに協力 愛知・尾張旭市

愛知県尾張旭市の社会福祉協議会は先月末、「ご家庭に眠っている食品大募集!」と題し、フードバンク事業に協力する食品の募集を5日間開催。集まった食品を、このほど同事業を担う認定NPO法人セカンドハーベスト名古屋に提供した。今後、生活困窮者支援に役立てられる。

フードバンク事業は、品質には何ら問題ないにもかかわらず、破棄されてしまう食品を個人や企業から引き取り、必要としている生活困窮者や世帯へ無償で提供する活動。同社協は昨年4月、セカンドハーベスト名古屋と協定を結び、必要に応じて市内の生活困窮者などのために食品の提供を受けているが、食品の確保が重要なことから、その一助とするため、今回募集を行った。

この結果、市民をはじめ、校区社会福祉推進協議会、ボランティア団体、民生委員・児童委員、商工会などから、米、缶詰、インスタント食品、レトルト食品、乾物、粉ミルク、飲料など592点(合計292キログラム)が寄せられた。

公明党の芦原美佳子市議は昨年6月定例会で、食品ロス削減の観点から、家庭で余っている食品をフードバンクなどに持ち寄る取り組みを市側に要望、今回の食品募集を後押しした。募集期間中には、片渕卓三、丸山幸子の両市議と共に、同社協を訪れ、多くの食品が集まるよう期待を寄せた。

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ