e平和的解決へ日中連携

  • 2017.04.27
  • 情勢/国際
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公明新聞:2017年4月27日(木)付



北朝鮮問題で中国・武大偉特別代表と会談
非核化へ指導力発揮を
山口代表「中国の役割重い」と強調
武氏 密接な意思疎通が必要



公明党の山口那津男代表は26日、都内で中国の武大偉朝鮮半島問題特別代表と会談し、緊迫する北朝鮮情勢を巡り意見交換した。武特別代表は、北朝鮮問題の解決に向け「政治・外交的手段で平和的な形で取り組む必要がある」と指摘。山口代表は、「われわれも対話による平和的な解決を図るべきだとの考えは全く同じだ」と力説し、「(日中両国が)互いに連携していくことが大切だ。特に中国の役割は重いと認識している」と語り、北朝鮮の非核化に中国が指導力を発揮してもらいたいと要望した。会談には、中国の程永華駐日大使が同席した。

冒頭、武特別代表は「今年は中日国交正常化45周年の意義ある年であり、訪日できてうれしい」とあいさつ。山口代表は、武特別代表の来日を歓迎した上で、国交正常化45周年、来年は日中平和友好条約の締結40周年の節目を迎えることから、「両国がさらに絆を強め、地域の平和と安定のため、共に協力し力を合わせていきたい」と呼び掛けた。

北朝鮮情勢に関して武特別代表は、中国として「朝鮮半島の平和と安定を維持し、非核化を実現していきたい」と強調。その上で①北朝鮮が核・ミサイル能力を向上させ、国際社会から注目されている②問題解決に対する米国の緊迫度が上昇している――という「二つの新しい変化が出てきている」と指摘し、朝鮮半島の緊張が増しているため、「中日双方が密接に意思疎通をする必要があるという考え方から、今回来日した。全面的に解決するため交渉を早期に開始したい。公明党にも理解をもらいたい」と表明した。

山口代表は、北朝鮮が昨年に核実験を2回強行し、20発以上の弾道ミサイルを発射していることを「日本国民は大変心配している」と語り、「朝鮮半島の非核化に向け指導力を発揮してもらいたい」と力説した。

武特別代表は、日中関係について「とても重要な2国間関係であり重視している」と強調。関係発展に向けた公明党の取り組みを「高く評価している」と述べた上で「両国関係が新たに発展することを期待している」との考えを示した。

また、両国間の交流について「政府間だけでなく、議会や民間交流にさらに力を入れる必要がある」と語った。これには山口代表も賛意を示し、「公明党が日中関係に果たす役割は極めて重い。これからも力を尽くしていく」と述べた。

会談には、公明党の井上義久幹事長、北側一雄副代表、佐藤茂樹外交安全保障調査会長(衆院議員)、平木大作国際局次長(参院議員)が同席した。

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