e外見変化の患者を支援

  • 2017.04.14
  • エンターテイメント/情報

公明新聞:2017年4月14日(金)付



「社会とつながり、生きるため」(国立がん研センター長)
「がん」と「向き合う」フォーラム開催
滋賀県議連主催



「『がん』と『向き合う』フォーラム」が滋賀県大津市内でこのほど開かれ、国立がん研究センター中央病院アピアランス支援センター(東京都中央区)の野澤桂子センター長が、がん治療に伴う傷痕や脱毛など、外見(アピアランス)の変化に悩む患者への支援について講演した。

同フォーラムは、滋賀県議会の超党派でつくる「滋賀県がん対策推進議員連盟」(吉田清一会長)が主催した。議員提案の「がん対策推進条例」の施行(2013年12月)以降、毎年開催している。4回目の今回は、同議連の幹事で県のがん対策を推進してきた公明党の粉川清美議員が司会を務めた。

野澤センター長は、外見の変化に関する悩みが近年、関心を集めるようになった背景について、▽治療の進歩でがんが治る病気になった▽仕事をしながら治療を受けるがん患者が増えてきた――ことを指摘。「医療現場では治療が最優先され、患者の外見やQOL(生活の質)は評価されてこなかった」と述べた。

その上で同センター長は、「患者の苦痛は、"(外見の変化により)従来通りの人間関係が得られなくなるのではないか"という、社会との接点の問題」と強調。アピアランス支援の目的について、「患者と社会をつなぎ、今まで通り自分らしく主体的に過ごせるよう患者を支援すること。ビューティー(美)ではなくサバイブ(生きる)のための支援だ」と力説した。

同フォーラムでは、吉田会長が開催趣旨について、「がん患者や家族が経験するさまざまな苦しみについて、共に考えていくこと」と述べたほか、がん治療を体験した市民が発表を行い、「一人で悩まず医者や患者団体に相談しよう」と呼び掛けた。

また会場では、県のがん相談支援センターが、ウィッグ(かつら)などの展示を行った。

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