eコラム「北斗七星」

  • 2017.03.27
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年3月27日(月)付



「公明党の実績に古いも新しいもない。要は、実績の背景にある、やむにやまれぬ熱き思いをどう語っていくか、だ」。地域の会合で、イタイイタイ病を語り支持を拡大しているという壮年の活動報告が共感を呼んだ◆富山県神通川流域に多発したイタイイタイ病は、その名の通り、全身の骨がボキボキ折れ、「痛い、痛い」と叫びながら死んでいく病気。公明党が1967(昭和42)年に国会で取り上げるまで、一地方の"風土病"として放置されていた◆公明党は、党の総力を挙げて闘った。「こんなことが放置されてたまるか! これは公害だ。これを追及するのが政治の責任だ!」との熱き思いは、政治の怠慢という厚い壁を突き崩した◆翌68年3月27日、厚生省(当時)の特別調査班が「イタイイタイ病の原因は神岡鉱山から排出されたカドミウム」と発表。同5月8日には、国によって正式に公害病と認定されたのである◆公明党の国会初質問から50年。故・有吉佐和子さんは、小説『複合汚染』の中で「公害に最も大きい関心を寄せ、熱心に勉強し、実績をあげている政党は、どの革新政党よりも公明党」と記した。日本の政治史に残るイタイイタイ病の話を通して、生命尊厳の公明党、苦しんでいる人の声に耳を傾け救済の手を差し伸べる公明党を熱く語っていきたい。(鈴)

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