e党都女性局 防災で啓発運動

  • 2017.03.14
  • 生活/生活情報

公明新聞:2017年3月14日(火)付



公明党東京都本部女性局は「女性の視点をいかした防災対策」をテーマに、フォーラムや街頭演説会を3月末にかけて各地で開催し、意識啓発に努めています。今回は、北区、荒川区の取り組みを紹介します。


北区


「阪神」の経験踏まえ避難所改善 大松都議が訴え

党北総支部女性部主催のフォーラムが4日、東京都北区の赤羽会館で開かれ、約600人が参加しました。フォーラムには大松あきら都議(都議選予定候補=北区)が出席し、あいさつしました。

大松都議は公明新聞記者時代に阪神・淡路大震災の被災地を取材した経験を振り返り、「劣悪な環境だった避難所で亡くなった被災者が500人以上いた」と指摘。「議員となり、まず取り組んだ仕事が避難所への暖房設置や授乳スペースの確保など、環境の改善だった」と語りました。

また、大松都議は、「過去の防災対策には女性の視点が欠けていた」とした上で、都議会公明党の取り組みで都の防災会議に女性委員が登用されたことを紹介。「これからも災害から命を守るために頑張る」と訴えました。

これに先立ち、防災アドバイザーが「災害に備えて命をつなぐお片づけ&備蓄」と題して講演しました。この中で講師は、「備蓄が進まない原因は、部屋の中に不要な物が多すぎることにある」と強調。1年以上使っていない物に印を付け、不要な物を判別する方法や、ダイニングテーブルを壁から離すと物を置きにくくなり、片付けやすくなることなどを紹介しました。

また、「防災備蓄は1カ所に限定せず、ソファの下なども使って分散するといい」などと説明しました。


備蓄の認識が変わった 横井川秀子さん

講演を聞き、防災備蓄への認識が変わりました。今までは、災害がいつ起こるか分からない中で備蓄をしても、使えなくなるのではと思っていました。しかし、普段使っている食品を使いながら備蓄していく「ローリングストック法」の紹介があり、実践したいと感じました。

東日本大震災や熊本地震で起きた事例の紹介があり、家族を守るための備えが必要だと心から思いました。


荒川区


液体ミルクなどの確保を進める けいの氏が強調

荒川区党荒川総支部女性部は11日、東京都荒川区内の3カ所でキャラバン隊による街頭演説会を開催。これには、けいの信一・党都本部青年局次長(都議選予定候補=荒川区)が駆け付けました。

日暮里駅前でマイクを握った、けいの氏は、都議会公明党が小池百合子知事に「女性視点の防災ブック」作成を要望した結果、都の2017年度予算案に盛り込まれた経緯を説明しました。また、東日本大震災では、生理用品の不足や、女性のプライバシー確保が課題となったことなどを指摘。さらに、常温で保存できる乳児用液体ミルクについて「避難生活で必要不可欠になる」とした上で、「いつ起きるか分からない首都直下地震から命を守るため、女性の視点を生かした防災備蓄の確保を進めていく」と訴えました。

街頭演説会では、女性党員がパンフレット「災害に備えて命をつなぐお片づけ&備蓄」を配布しました。これには、効率的な食料備蓄の方法や、備蓄を保管する場所を確保するための片付けの仕方が紹介されているほか、ポリエチレン製の袋に食材を入れてボイルする非常食の作り方なども載っています。

鳥本美代子・党荒川総支部女性部長は「3カ所で計300人以上にパンフレットを配布できた」と手応えを語っていました。


これまでにないパンフ 江口三岐子さん

街頭演説会に参加し、パンフレットを配布しました。印象的だったのは、一度素通りしかけた人が、配っているパンフレットが防災に役立つ物だと分かると、振り返って受け取りに来たことです。

今回配布したパンフレットは女性の視点を生かし、部屋の片付けから防災備蓄につなげていく内容で、これまでになかったものです。新しい視点が注目してもらえたのではないかと思いました。

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