eコラム「北斗七星」

  • 2017.03.02
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年3月2日(木)付



連続テレビ小説「べっぴんさん」で、主人公の会社に採用されなかった学生が不服を申し立て詰め寄る場面があった◆主人公はその学生が履歴書に小さな字で自己アピールを書き連ね、読む相手への配慮に欠けていた点を不採用の理由に挙げ、他人への思いやりの大切さを丁寧に話したところ、学生は礼を言い辞去した。実際の生活現場でも誠実な応対が問題解決につながることが少なくない◆名古屋市は2015年度から、全国に先駆け区役所に福祉コンシェルジュ(福祉制度案内嘱託員)を配置し喜ばれている。これは来庁した市民の相談内容をしっかり聞き取り、平易な言葉で適切な福祉制度や対応窓口を案内する市民サービスだ◆同コンシェルジュの導入を提案したのは公明党の女性市議。同市議は市民相談で、悩みを抱える人が一つの問題だけでなく、他にも問題があるケースが多いことを重視し、役所にも本当のニーズ(要求)を引き出すことができる総合窓口が必要と訴えた◆同コンシェルジュがいる区役所では窓口業務も円滑に進み職員にも好評。また全国からの行政視察も多いという。コンシェルジュは現在、11区の区福祉課に配置され新年度から全16区と1支所(モデル的に配置)に拡大される計画。市民の側に立ち、寄り添う心が福祉行政を充実させる。(典)

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