eコラム「北斗七星」

  • 2017.02.20
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年2月20日(月)付



「朝食サプライズ」が女子高生の間で話題だという。誕生日を迎えた友人が登校する前に、机の上に朝食を用意しておくというもので、意表を突いたプレゼントで友人を驚かすためのアイデアの一つ。「朝食」という意外性が人気の理由のようだ◆ともあれ、朝食は大事にしたい。朝食を抜くと脳のエネルギーが不足し、集中力や記憶力が低下して勉強や仕事がはかどらない原因になるとされる。実際、朝食の摂取率が高いほど、テストの正答率も高くなるとの文部科学省のデータがある◆このためか「100円朝食」を学生に提供する大学が増えている。ご飯、みそ汁に、おかずが2品も付く立派なものも少なくない。こうした大学側の努力が実り、あるアンケートでは8割の学生が「朝食を取る習慣が身に付いた」と答えたという◆朝食が大切なのは若い人に限った話ではない。45~74歳の男女を10年以上追跡した国立がん研究センターの調査では、1週間当たりの朝食回数が少ないと、脳卒中の一つである脳出血のリスクが高まることが判明している。たかが朝食と軽んじてはならない◆わが身を省みると、3食のうち最も簡単に済ますのが朝食だ。しかし、理想的な3食の配分は、1日を10とすると朝3、昼4、夜3の割合とされる。夕食がメインの食生活は見直したい。(幸)

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ