eブラックバイト根絶へ

  • 2017.02.20
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年2月18日(土)付



党青年委の会合で今野氏が講演
使い捨て雇用に規制必要



公明党青年委員会(樋口尚也委員長=衆院議員)は17日、参院議員会館で会合を開き、若者の格差・労働問題に取り組むNPO法人「POSSE」の今野晴貴代表から、学生に過酷な労働を強いるブラックバイト問題に関する講演を聞き、意見交換した。樋口委員長のほか、平木大作青年局長、佐々木さやか学生局長(ともに参院議員)らが参加した。

今野氏は、ブラックバイト問題の現状について、「急にシフトの変更を強要された」「脅迫され、辞められない」といった相談が年間1000件余り寄せられ、理不尽な労働を強制する事業主が増えている実態を説明。人手不足などの雇用環境を背景に、「学生を使い勝手の良い職場の戦力とみなし、できる限り賃金を下げて利益を出そうとする構造が構築されている」と指摘した。

その上で、ブラックバイト根絶に向け、「使い捨て雇用を前提とする産業の構造を変えるため、新たな規制が必要だ」と訴えた。

意見交換では、ブラックバイトに関する相談窓口の設置や、企業に対する注意喚起の実施が重要との出席議員の意見に対し、今野氏は「ぜひ実施してほしい」と語り、期待を寄せた。

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