e大西飛行士が帰還報告

  • 2017.02.20
  • 情勢/テクノロジー

公明新聞:2017年2月18日(土)付



党合同会議に



公明党の宇宙の開発・利用委員会(委員長=斉藤鉄夫幹事長代行)などは17日、衆院第1議員会館で合同会議を開き、宇宙飛行士の大西卓哉氏を招いて、15カ国が参加する国際協力プロジェクト「国際宇宙ステーション(ISS)」からの帰還報告を受けた。

公明党「宇宙の開発・利用委員会」で、あいさつに立った山口那津男代表は、大西卓哉宇宙飛行士の115日に及ぶISS滞在に関して「成功と帰還を心から歓迎したい」と強調。成果を上げる日本の宇宙関連事業について「わが党としても強力にバックアップし、大西氏の経験と成果が大きく人類、社会に貢献できるよう、これからも共に取り組んでいきたい」と述べた。

大西氏は、ISSの一部である「きぼう」日本実験棟で行われた研究の成果を報告。高齢者医療への貢献をめざす、ねずみの飼育実験に関して「無重力環境下では、骨量の減少や筋肉の萎縮といった加齢現象が非常に速く進行する」と説明。「12匹のねずみ全てが生還し、現在、遺伝子レベルの解析が進んでいる。成果が見込まれており、ぜひ期待してほしい」と訴えた。

また、無重力環境下でしか正確なデータが取れない新素材の開発研究や、薬の開発に役立つ高品質なたんぱく質の結晶をつくる実験などについても報告した。

出席議員との質疑応答で大西氏は、「毎日の運動で飛行士は骨量や筋肉量を維持できるがバランス感覚は失われる。帰還後、シャワーで体を洗う際の揺れで一時的に体調を崩した」などと紹介。2008年に利用が始まった「きぼう」の現状については、「約9年間、ノウハウなどを蓄積し実力を蓄えてきた。いよいよ真価を発揮して成果を収穫する時期だと実感している」と述べた。

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