e訪問理美容 全19市で助成

  • 2017.02.06
  • 生活/生活情報

公明新聞:2017年2月6日(月)付



寝たきりの人たちの負担軽く
公明議員ネットワークの力を発揮
長野県



長野県では、寝たきりや重い障がいなどのために、自宅で理容・美容サービスを受ける人への助成制度が県内の19市全てで実現し、関係者から喜びの声が上がっている。2016年度から佐久、伊那の両市が訪問理美容への助成を始めたことによるもので、全市での実施に至るには、議員ネットワークを生かした公明党の力強い取り組みがあった。

訪問理美容は、寝たきりの高齢者や障がい者は外出が難しいため、理容師や美容師に自宅に来てもらってヘアカットなどのサービスを受けるもの。通常の料金とは別に出張訪問の料金がかかる場合も多い。このため長野県でも、多くの市町村が負担軽減措置を実施。1回1000円~3000円程度の料金で、年間4~6回ほど利用できるようになっているが、未実施の市も残っていた。

全市での助成実現の流れをつくったのは、長野県理容生活衛生同業組合の山岸民樹理事長。経営する理容店がある上田市では、助成制度の対象が高齢者のみの世帯に限られていた。そこで、公明党の半田大介・上田市議に対象拡大を要望。二人は、半田市議の父親(故人)が病気による重い障がいを負いながらも同理容店を利用していたことが縁で、親しい間柄だった。

要望を受けた半田市議は、14年3月議会で「髪を整えることは、誰もが享受すべき人としての生活習慣」と主張し、対象拡大を提案。これを受け市は15年度から、家族と同居する高齢者と重度の障がいのある人も対象に加えた。

さらに山岸理事長は、佐久、伊那、大町の3市に助成制度がないことから、「県内全市に導入したい」との思いを強くした。再び相談を受けた半田市議は、公明党の太田昌孝、清水純子、中川宏昌の各県議と共に県理容生活衛生同業組合事務所(松本市)を訪問。公明党側は、全市での助成実現に協力することを約束した。

その後、山岸理事長は公明市議の仲介などを受け、3市の市長らと面談し助成制度の導入を求めた。佐久市では和嶋美和子市議が市長との面会を仲立ちしたほか、江本信彦市議が市議会定例会で「訪問理美容サービスに対し、ぜひ助成していただきたい」と要望した。伊那市では前田久子市議が、大町市では太田昭司市議がそれぞれ市議会定例会で実現を迫った。

公明党のネットワークを生かした後押しの結果、大町市は15年度から、佐久、伊那の両市は16年度から助成を開始。山岸理事長の念願である「全市で助成」が実現することになった。


バックアップに感謝


県理容生活衛生同業組合 山岸民樹理事長

寝たきりになると、床屋に行けなくなり、縁遠くなる。そのため「家に来て、やってくれ」とはなかなか言えない。助成制度があれば頼みやすい。また自治体の担当者が、自宅近くの理美容店に橋渡しをしてくれるから安心して利用できる。

私も訪問理容に行くが、利用者は本当に喜ぶ。おいしいご飯を食べるのと同じくらい楽しみにしていると思う。

全19市に助成制度ができ本当にありがたい。公明党には全面的にバックアップしてもらい、感謝しかない。一人でも多くの人に利用してほしい。助成する自治体ももっと増やしたい。

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