e貧困の連鎖断ち切る

  • 2017.01.26
  • 生活/生活情報

公明新聞:2017年1月26日(木)付



生活保護世帯 中学生に無料学習支援
愛媛・今治市



愛媛県今治市は、昨年8月から、生活保護世帯の中学生に無料で勉強を教える学習支援事業(塾名「ぱれっと」)を実施している。生活困窮者の学習支援については、公明党の谷口よしふみ市議(市議選予定候補)が、2015年9月定例会で早期実施を要望していた。

同事業は、保護者の生活困窮が子どもの進学に影響を及ぼす「貧困の連鎖」に陥らないよう、勉強する機会を提供し、学習の習慣化や高校への進学などに結び付けるのが狙い。

「ぱれっと」は、授業形式ではなく、学校の宿題や予習・復習などを自主的に行い、教員OBや大学生のボランティアがサポート。毎週土曜日の午後2時から同4時まで市総合福祉センターで行っているが、集団での学習が苦手な生徒に配慮し、家庭学習支援員が自宅に訪問して個別に指導する態勢もとっている。対象は、生活保護世帯と児童養護施設に入所している中学生の希望者で、現在21人が登録している。

市生活支援課の古江史範課長は、「不登校の生徒が少しずつ学校に行くようになるなど、成果が表れてきている。希望の高校に進学できるように継続して実施したい」と語っていた。

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ