eコラム「北斗七星」

  • 2016.12.15
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年12月15日(木)付



近代医学の父と呼ばれる北里柴三郎は1889年、当時不可能とされた破傷風菌の純粋培養に成功し一躍世界に名を馳せ、後に第1回ノーベル賞候補にも挙がった。博物館明治村(愛知県犬山市)に移築された北里研究所本館では、この建物で亡くなる前日まで研究に励んだ北里の偉大な足跡に触れることができる◆北里は東京大学医学部に在学中、医者の使命は病気を予防することにあると確信したという。その志を抱き留学したドイツで、破傷風菌の純粋培養から血清療法の確立に至り、破傷風の発生を防ぐことに貢献した◆北里は研究にとどまらず、慶應義塾大学医学部の創立、日本医師会の設立にも尽力。そうした活動は「学問や研究の成果はすべて人々のために与えられるべきである」との理念に基づいていたと知り、感銘した◆公明党議員は現役の時も勇退後も人のために尽くす信念を貫いている。愛知県大府市でNPO法人理事として活躍する女性は元公明党市議。5期20年間議員を務め、男女共同参画や子育て支援などの施策を推進。議員を退いた後も政策立案で培った企画力を発揮し、同市の女性施策を推進する拠点施設の運営に献身している◆この女性が信条としていることは「持てる力を惜しみなく使うこと」。その真摯な姿が地域で輝きを増している。(典)

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