e小児在宅医療の普及へ

  • 2016.12.14
  • エンターテイメント/情報

公明新聞:2016年12月14日(水)付



重症児ら招きイベント
里見氏らが取り組みを視察
愛知・瀬戸市



医療ケアが必要な重症心身障がい児や家族を地域全体で支える機会を創出するとともに、小児在宅医療の現状を学び、普及させようという全国でも珍しい試みがこのほど、愛知県瀬戸市で行われた。これは第3回「もーやっこジュニアの広場」で、瀬戸旭医師会の在宅医療介護連携推進協議会(野田正治会長)などが主催し、瀬戸市、尾張旭市などに住む重症児と家族が招かれた。


看護師が付き添い 学生ボランティアも

このイベントには、地域包括ケアシステムの構築に向け、先駆的な取り組みについて調査を重ねている公明党の里見隆治参院議員、瀬戸、尾張旭の両市の議員が視察した。

近年、医療技術の進歩により自宅のベッドで呼吸器をつけて生活できるようになり、医療依存度の高い子どもたちが急増。外出の制限を受けるケースが多く、家族や兄弟の負担も大きい。

加えて、在宅支援の中心的役割を担う訪問看護も小児を対象にする事業は少なく、看護師らに障がい児ケアの経験がほとんどない。「もーやっこジュニアの広場」は、こうした現状を変えていきたいと、昨年6月から開催されている。

この日、重症児40人を含む家族約120人に加え、看護師、医師、薬剤師、医学部や看護学部の学生ら約130人がボランティアとして参加。イベントではアニメ映画が上映され、普段、映画館で映画を見たことのない重症児たちを楽しませる一方で、上映中に家族が休息できる「パパママカフェ」や、重症児の兄弟の遊び場がそれぞれ設けられ、三者三様の時間を過ごした。この間、看護師らは映画鑑賞中の重症児に付き添い、たん吸引などの実技を体験した。さらにイベント終了後、「小児在宅医療の現状と課題」と題した講演も行われた。

野田会長は「日本の将来を担っていく学生らがボランティアとして、こうした子どもたちと接するのは貴重な機会で、家族には子どもと離れてリラックスしてもらえる」と話した。

視察後、里見氏は「重症児やご家族が地域で医療ケアを受けながら、安心して暮らせるよう、この取り組みを全国に広げていく」と決意を語っていた。

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