e抜本改革の議論早く 参院選挙制度

  • 2016.11.10
  • 政治/国会

公明新聞:2016年11月10日(木)付



相次ぐ「違憲状態」判決受け
「1票の格差」で山口代表



公明党の山口那津男代表は9日午前、国会内で開かれた党参院議員総会であいさつし、7月の参院選の「1票の格差」をめぐる訴訟で各高裁・支部の判断が出そろったことを踏まえ、参院選挙制度について「最終的に最高裁の判断が示されるが、それを待つのではなく、参院が自ら誓った抜本改革の議論を進めるべきだ」と強調した。

山口代表は、一連の訴訟に対して「違憲状態」が10件、「合憲」が6件と判断が分かれたことについて、「合憲と判断しても投票価値が平等だと言ったものはゼロではないか」と指摘。合憲とする判断も、改正公職選挙法付則に2019年参院選までに抜本改革の結論を出すと明記した立法府・参院の努力が評価されたからであり、「違憲状態という厳しい判断が多かったことを受け止めなければならない」と力説した。

また、判決への評価として1票の価値に対する考え方が衆参両院で違うのではないかという見方には、「明らかに誤りだ。参院と衆院の投票価値が別々にあると読める憲法の条項はどこにもない」と否定した。

その上で、7月の参院選で導入した「合区」のあり方は今後、十分に議論していくべきだと指摘。全国を11ブロックに分ける大選挙区制を提唱する公明党案は、「1票の格差」是正を求める司法の判断を先取りした案だと述べた。

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