e全国初の簡易警報装置

  • 2016.11.04
  • 生活/生活情報

公明新聞:2016年11月4日(金)付



川の危険水位を回転灯で
宮城・大和町



昨年の関東・東北豪雨で甚大な浸水被害をもたらした宮城県大和町の吉田川に今年9月、川の水位が一定の高さまで上昇した際に、回転灯で周辺住民に避難を促す簡易アラート(警報)装置が試験的に設置された。国土交通省東北地方整備局によるとこうした取り組みは全国で初めて。公明党の真山祐一衆院議員、庄子賢一県議、小田島久美子・仙台市議、犬飼克子・大和町議がこのほど、現地を視察した。

吉田川は、一級河川である鳴瀬川の支流の一つで、これまでも水害が多発。この対策として国と県、11市町村が一体となって協議会を立ち上げ、「鳴瀬川等の減災に係る取組方針」を今年7月に策定。ハード面だけでなく、水防活動や避難行動などソフト対策の充実にも取り組んでいる。

その一環として今回、吉田川の2カ所に簡易アラート装置を設置した。アラート装置は、護岸に設置したセンサーで感知した水位のデータを無線で受信。「避難判断水位」まで上昇すると黄色の回転灯が点灯、「はん濫危険水位」に到達すると赤色の回転灯が点灯して段階ごとに住民に危険を知らせる。

吉田川改修促進期成同盟会の瀬戸啓一会長は、「川に近づくことなく水位が確認できるので安心」と語った。

昨年9月の関東・東北豪雨の発生直後、氾濫した吉田川を調査した真山氏は、「今後も水害から住民を守る対策を充実させていきたい」と述べた。

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