e編集メモ

  • 2016.10.25
  • 情勢/解説

公明新聞:2016年10月25日(火)付



ちぐはぐ共闘に不満噴出
蓮舫・民進 2補選敗北



7月の参院選後、初の国政選挙となった23日の衆院東京10区と福岡6区の補欠選挙は、いずれも自民党候補が当選した。今回の選挙は、アベノミクスや環太平洋連携協定(TPP)などの政策に対する評価が問われたが、与党が大差で勝利したことで、国民から信任を得られた格好だ。

一方、「選挙の顔」として期待された民進党の蓮舫代表だったが、党内から「新代表の効果が全くなかった」との不満の声が上がるばかりか、"共闘"した形の共産など野党各党から不信を買う結果となった。24日付の各紙には「野党共闘ちぐはぐ」(読売)、「蓮舫民進 共闘乱れ」(朝日)などの見出しが躍った。

この2補選で民進党は、共産党に候補の取り下げを求め、野党候補の一本化という"共闘"には成功した。だが、「党の旗をしっかり立てた戦い」(蓮舫氏)を掲げ、共産党などの推薦も断ったことから、同党の小池晃書記局長は敗因について「本気の共闘ができたのか、総括が必要だ」と語り、民進党への不信感をあらわにした。

当初の民進党の作戦は、「共産隠し」で保守票を取り込む狙いだったようだが、選挙戦の途中で共産党の志位和夫委員長と民進党の安住淳代表代行がそろって街頭演説を行うなど、「野党共闘がなし崩しで進んだ」(産経)ため、民進党の中途半端な姿勢が浮き彫りになった。

ちぐはぐな対応ばかりで、野党共闘について明確な方針が示せない民進党。「場当たり的な対応をいつまで続けるつもりなのだろうか」(読売)とあきれられても仕方あるまい。(浮)

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