eコラム「北斗七星」

  • 2016.10.13
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年10月13日(木)付



「私たちは駅ホームを『欄干』のない橋と言い、歩く時は腰が引けるほど危険な思いをしている」。日本盲人会連合の竹下義樹会長は、視覚障がい者の置かれている"現実"をこう訴える。実際に、視覚障がい者の3人に2人はホームに転落した経験があるという◆今年8月、都内の地下鉄駅で盲導犬を連れた視覚障がい者の男性がホームに転落し、命を落とした事故。公明党は先月中旬、国土交通省に対し、竹下会長ら視覚障がい者団体と共に、ホームドアの整備前倒しや駅の安全監視員配置などの再発防止策を強く求めた◆ホームドアは転落防止の切り札となるが、設置費用がかさみ、短期間で付けることは易しくない。そこで関係者が有効策として求めているのが、内方線付き点状ブロックである◆既に普及している点字ブロックの内側に線状の突起を付けると視覚障がい者はホームの内側を認識できる。現在、利用者1万人以上の駅では整備され、さらに拡大を訴えている。公明党が二人三脚で進めてきた◆切実な現場の声をキャッチし、カタチにしていく。これこそ公明党の真骨頂である。新体制の党青年委員会は地域に出向き、若者の意見を直接聞くユーストークミーティングを各地で進めていく方針だ。地道だが、こうした積み重ねの中に、政治の果たす役割がある。(広)

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