e人と動物の共生社会めざす

  • 2016.09.07
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年9月7日(水)付



超党派の地方議員の会が総会
京都市



公明党を中心に全国各地の超党派の地方議員で構成される「動物愛護地方議員の会」(ANOC、高橋昭彦代表=公明党東京都世田谷区議)は8月22日、京都市内で発足16周年を記念する第2回総会を開催した。これには、東京、千葉、岐阜、大阪、兵庫、京都、広島、愛媛、香川、高知、熊本の11都府県から計32人の地方議員が参加した。ANOC(アノック)はAnimal Network Of Cityの略称。


公明中心に 結成16周年 愛護施策で研究交流

同会は、動物愛護法の理念に基づいた諸施策を地方行政において推進することを目的に、2000年に発足。趣旨に賛同する議員が情報交換を行い、交流や政策研究などを通じて、人と動物の共生社会の構築をめざしている。

総会ではまず、開催地を代表して大道義知副代表(公明党京都市議)が「本日はペット関連法の第一人者の講演に学びながら、各自治体で何ができるのかを考え、熱い議論を重ねたい」とあいさつ。次いで高橋代表が「災害時のペットの同行避難対策など、先進的な動物行政の取り組みについて情報交換していこう」と呼び掛けた。

公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの理事長で女優の杉本彩さんの来賓あいさつに続き、ANOCの佐藤弘人副代表(公明党世田谷区議)を中心に会則や活動方針を検討した。

その後、ペット法学会副理事長で弁護士の吉田眞澄氏が「動物愛護法と地方自治体の役割」と題して講演。同氏は、日本では身体障がい者の補助犬であっても、ハーネス(胴輪)などを装着していなければ公共交通機関の同乗が認められないケースがある現状を指摘。「ヨーロッパでは補助犬に限らずペットの同乗ができる。日本のように過剰な規制がある国は珍しい」「ペットと人間が共生する社会づくりへ活発な議員活動をお願いしたい」などと語った。

質疑応答では、野良猫対策や飼い主のしつけ教育、猫の屋内飼育の徹底などをめぐり、事例を踏まえ具体的で真剣な意見交換が行われた。

なお、同会は翌23日、京都市南区にある京都府・市が共同運営する京都動物愛護センターを視察した。

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