eコラム「北斗七星」

  • 2016.09.01
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年9月1日(木)付



昨年末、前田健太の大リーグ挑戦が決まったとき、来年の広島カープは厳しい戦いを余儀なくされると、多くの野球評論家は予測した。ファンも、チームのエースが抜ける戦力ダウンの大きさは測り知れないと落胆しただろう◆その球団が今、25年ぶりの優勝へ向けひた走っている。予想を大きく覆す躍進を続けている。同チームを牽引してきたのは大ベテランの黒田博樹と新井貴浩。二人は今年、それぞれ200勝、2000本安打達成という目標があり、シーズンをスタートした◆ベテランの直向きな闘争心と、その金字塔を一刻も早く達成させてあげたいという若手との間に、自然と出来上がった"チーム一丸"というムードが、いいリズムになり驀進の原動力に。他球団に比べ見劣りするといわれた投手陣では、「エースが抜けた分は自分が埋める」と、昨年5勝8敗だった若手代表格の野村祐輔が粘り強い投球で、今年は最多勝争いしている◆7月の参院選。埼玉、兵庫選挙区などは「公明党は苦戦」とマスコミが報じ、事実、選挙戦終盤まで情勢は混沌としていたが、党員・支持者一丸となった「最後は勝つ」との思いが大逆転を呼び込んだ。「ピンチはチャンス」というが、すべてがそうなるわけではない。勝利者に共通しているのは"勝つこと"への揺るぎない執念だ。(爽)

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